M109 155mm自走榴弾砲
M109は米国の155mm自走榴弾砲である。その開発は1950年代の冷戦時代に始まり、M44の後継として1960年代初頭に導入された。1962年以降多くの国の砲兵部隊に採用され、NATO諸国の装甲歩兵師団および機械化歩兵師団で最も一般的な間接射撃支援兵器となった。ベトナム戦争で初めて実戦投入され、その後米国が関わったほとんどの軍事紛争で使用された。M109の乗員は、小隊長、運転手、弾薬を装填・発射する3名の砲手、照準を合わせる2名の砲手で構成されており、このうち砲手は砲身を左右に向けて(ドリフト)、補助砲手は砲身を上下に向けて(エレベーション)照準を合わせる。M109は就役以来、数々のアップグレードが行われており、M109A6パラディンバージョンは、今でもアメリカ陸軍の砲兵隊のバックボーンとして活躍している。
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